「婚約したはずの彼が、既婚者だった!」
結婚を約束して付き合っていたひとが、半年経って既婚者だったことが判明しました。怪しいことがたくさんあって、携帯を見たら発覚したのですが、何も言えずにしばらく関係を続けてしまってます。
(愛 29歳未婚 いろいろ)
元カレを嫌いになっても、男嫌いにならないで。
わたくし、ホステスやってたりなんだりで、さばけていると思われるせいか、男どもからいろんな話を聞かされます。ひと晩だけの関係、元カノの話、不倫の話など、女絡みの自慢話もたくさん伺います。
愛人にしていた不法滞在の中国人彼女の裁判費用を払ってあげた話。既婚者からの何度通ってお願いしても口説けないロシアン・パブに在籍するルーマニア人の女の子にスーツケースを買ってあげた話、などなど。たいていのことは聞き流せるのですが、これだけは! とムキになって「それは絶対にやっちゃダメだよ」と注意することがあって、それが「結婚しているということをお相手に言わず、独身のフリをして女性と付き合うこと」なんです。
人間として、これだけは絶対にやってはいけないっていうことがいくつかあると思うんです。
こういう「ひとを騙して、輝く未来への約束」を踏みにじることは、そのひとつ。本当に許せません。
愛さん、大丈夫でしょうか? すぐに別れるのも、「次ができるまでつなぎで不倫でもしておくか」と割り切るのも愛さんの自由だと思うんです。もう大人ですし。ただ、愛さんがこれから幸せな恋をするとなると、心配なことがあります。
と申しますのも、男で傷ついたら、次の男をつくるのが一番! という王道の解決法がこのようなケースには効きにくいからです。
だって、男を信じられなくなるでしょ? どんなひとに会っても、彼氏ができても「このひとも結婚したら浮気するんじゃ?」など、疑心暗鬼に陥りやすくなるからです。そして、男を恨む気持ちが芽生えると、幸せな恋愛がしにくくなります。なので、次の恋に出会うまでちょっと時間がかかるかも。
もし、そうなったとき、どの男性に対しても、仕事先のひとにも飲み会で隣になったひとにも‘自分から’‘笑顔で’‘ハキハキ挨拶’してください。そして、「そのネクタイすてきですね」でも「今日、いい天気ですね」でもなんでもいいので‘プラスの言葉を添えて’ください。男のひとに、自ら積極的に明るく感じよく振る舞うことは、男という生き物のマイナスではなくプラス面に光を当てることなんです。そうすることで徐々にではありますが、必ず男性不信を拭えるようになっていくので、必要になったら、ぜひともこのやり方をお試しいただけたらと存じます。
*この記事はマガジンハウス「an・an」webで過去に連載されていた伝説のお悩み相談シリーズを再掲載したものです。